テキストサイズ

叶わぬ恋でも君のために。

第20章 君のためについた嘘。

「…どう…して…?


どうしてここに居るの?」



モニター越しに尋ねた。




「…話がしたいんだ…。」



「…話って?」





「中に…入れてくれる?」




私…どうしたらいいの?




「…二人でゆっくり話がしたいんだ。」





こんなところ…社長や彩さんに見られたら…。



どうしよう…。




「やべっ、誰か来るっ!早くっ!」





えっっ?!




焦っている声に誘導されて
部屋の中へ入れてしまった…。










玄関に立つ私の愛しい人。




「…誰かに見られたの?大丈夫だった?」



私がそう聞くと
君は静かに首を横に振って呟いた。






「俺、嘘得意だから…。







…ごめんね、









眞子ちゃん…。」













ストーリーメニュー

TOPTOPへ