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叶わぬ恋でも君のために。

第20章 君のためについた嘘。

頭が混乱する…。


彩さんという婚約者が居る人が…
私を好きだと言う。



「眞子ちゃん…。

俺…結婚するなら眞子ちゃんがいい…。」



「…秀ちゃん…。」



「親父に嫌われても…
眞子ちゃんが他の奴に取られるのは



嫌なんだ…。」



「…嘘…でしょ?


そんなの…嘘よ…。」



「嘘なんかじゃない、本気だよ。」



「…私がどんな気持ちで秀ちゃんとの別れを受け入れたと思ってるのっ…?!」



自分でも驚くくらい、大きな声が出ていた。










「あの時は…



眞子ちゃんと別れて
彼の元に行かせるのが…


君の幸せだと思ったんだ…。



後継ぎの問題で
眞子ちゃんを巻き込むより





彼の方が…



眞子ちゃんを幸せにしてくれるって…。」


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