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叶わぬ恋でも君のために。

第4章 君と二人で朝食を

“兄貴に入れ込まないようにね”


すっかり私の頭から、その言葉は消えていた。





“コンコン”


「おはようございます!生田です!」


「…。」


“コンコンコン”


「…。」



まさか、また寝てる?



静かにドアを開けると…ベランダは開いていなくてシャワー室から水の流れる音が聞こえていた。


今頃シャワー?


ほんと、やる気無いんだから…。



勝手に椅子に座って待たせてもらっていると



「あれ?眞子ちゃんもう来てたの?」


後ろから声を掛けられ振り向くと


「もうって今何時だと…!!/////」



秀ちゃんは上半身裸だったのだ。



「ちょ、ちょっと、何でもいいから着てよ!」


「やだよ、僕いつも風呂上がりはパンツだけだもん♪」


“パンツだけだもん♪”


じゃないっつーの。





---それにしても…



彼の裸は、ほど良く筋肉がついていて、とても引きこもりには見えなかった。


まだ、引きこもりって決定した訳じゃないけど。

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