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叶わぬ恋でも君のために。

第21章 自分のために。

母さんが亡くなった後も親父は忙しく、毎日ほとんど寝ないで仕事してた。


俺と拓実の世話も手を抜かなかった。


冷凍食品だって食べたことはない。
いつも手作りだった…。



そんな親父がある日突然倒れてしまったんだ…。


誰が連絡したのか、全く顔も見せなかったサヤさんが俺達の面倒を見てくれるようになっていった。


最初は通っていたんだけど…いつの間にかサヤさんは家に住み込むようになっていった…。


俺達がお婆ちゃんって呼んだら、私はお婆ちゃんじゃない、

結婚を認めた訳じゃないんだから俺達のお婆ちゃんになった覚えは無いって…。


だから俺達は、サヤさんって呼ぶようにしたし、周りの人にはお手伝いさんって言うことにしたんだ。




そして次第に…


母さんの遺言通り、俺を後継ぎにすべく
厳しい教育が開始された。


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