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叶わぬ恋でも君のために。

第4章 君と二人で朝食を

「ねぇ、秀ちゃん…。」

「何?」


「いつもご飯…一人で食べてるの?」

「そうだよ♪」




---どうして?




とは聞けなかった。


悲しそうな顔をしているのなら聞けたのかもしれないけど…



その笑顔が、聞くなよって言ってるみたいで


聞けなかった。






「ねぇ、眞子ちゃん…その卵美味しいよ?お取り寄せしてる高級品で半熟具合が最高なんだ。」


「え…あ、…うん…。」


「苦手?」


「...完熟なら大丈夫なんだけど…。
ごめんなさい。」


「そっか、明日からは完熟にしてもらうね♪」



え?



「どうせ食べるなら毎朝一緒に食べようよ。

夕飯はさすがに父さん帰ってくるかもしれないから気、遣うでしょ?」


「いやいや、ただでさえお昼ご馳走になってるのに作ってくれる方にも悪いし…。」


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