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叶わぬ恋でも君のために。

第4章 君と二人で朝食を


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柳田の屋敷に通うようになって一ヶ月が経とうとしていた。


あれから土日以外は毎朝二人で朝食を食べてから勉強に励んでいる。


そしてランチを食べてまた午後から頑張って
夕方の5時には柳田の屋敷を出た。


時々話が脱線するのはもう当たり前のようなもの。


それでも夕方に一日の復習をするとスラスラと答えるのだからさすが柳田家の長男だ。





マンションに帰ると夕飯を作り、当たり前だけど一人で食べる。



“寂しいんだ。”





あれからずっと秀ちゃんのその言葉を一人になると思い出す。


秀ちゃんも今頃一人でご飯、食べてるのかな…。






寝る前に今日も社長宛のメールを作成する。


秀ちゃんは覚えが良くて一度話したことは絶対に忘れない。


私から言わせれば全然バカなんかじゃない。


逆に尊敬するくらい、頭…良い方だと思うんだけどな…。






後…5ヶ月か…。







家に居ても結局、秀ちゃんのことばかり考えてしまうのであった。

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