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叶わぬ恋でも君のために。

第5章 好きになってはいけない人

秀ちゃんはふと顔を上げて周りを見渡すと私を捉えた。


「眞子ちゃん!♪♪」


嬉しそうに駆け寄ってくる秀ちゃん。
何がそんなに嬉しいのだろう…。


「眞子ちゃん早いね?」

「秀ちゃんの方が先に来てた癖に…。」


「だって楽しみだったからね、眞子ちゃんの浴衣姿見るの♪」

「/////」


「想像通り…いや、想像以上に


眞子ちゃん…綺麗。」


/////


目も反らさずにそう言われれば
私の身体は熱くなった。


「よしっ、行こう!」


そう言って手を差し出す君。



「何?この手…。」



「何って、美男美女が二人で居たら手ぐらい繋ぐでしょ?♪」





秀ちゃん、


何も考えないでそういうこと言うの…



ズルいよ…。

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