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叶わぬ恋でも君のために。

第5章 好きになってはいけない人

しかも秀ちゃんは、私をずっと見下ろしているもんだから心が一時も休まらない。


胸のドキドキが…聞こえてしまわないか心配だ。


様子を伺うためにチラッ、と見上げれば
バチッ、と目が合った。


優しい笑顔で私を見つめる君。


私は恥ずかしいやら…こういう状況に慣れてるのだろうかと気になったり


心臓が忙しい。





バスが赤信号で止まった時、秀ちゃんの後ろの人がよろめいてバランスを崩した。


!!!


「きゃっ///」




次の瞬間…
私は秀ちゃんの腕の中にいた。


「ごめん、眞子ちゃん大丈夫?」


そう耳元で囁く君。






身体は大丈夫だけど---





私の心臓は全然大丈夫じゃない。


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