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叶わぬ恋でも君のために。

第5章 好きになってはいけない人

花火が打ち上がるまで後1分。
私達は遠くの空を眺めていた。



「ねぇ、眞子ちゃん…。

眞子ちゃんは、彼氏居るの?」




「...居ないよ…。

何?急に…。」



「眞子ちゃんなら…

きっと素敵な人と恋が出来るよ…。」



「え…?」



「眞子ちゃん…


僕の分もいい恋してね♪」




!!!



言葉を失った…。










“ドーン”


“ドンドンドンドン”



花火大会が始まった。





盛大な音に釣られて一瞬花火に目を向けたけど今私が一番気になっているのは…



君のこと。





そして---



花火が打ち上がる中、君の方を見ると…






「秀…ちゃん?」



君も…私を見ていた。






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