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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

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そして私は今…


社長のご自宅の前に立っている。




何故ならならば、先週…


社長直々に呼び出された私は耳を疑うような仕事を頂いたからだ。





「生田君に、新しい業務を与える。」


---はい?



「うちのバカ息子に将来的にはこの会社を任せたいと思っている。」


---親がバカって認識してる息子に社長の座を譲ろうと考えてるなんてよっぽどの素質があるのか…


それとも社長の頭がおかしいのか…。




「うちの息子は世間知らずで俺も困っているんだ。」


だったら後継ぎは別の人にしたらいいんじゃないの?



「息子には婚約者がいる。

うちの会社の大事な取引先のお嬢様で
半年後には正式に二人を会わせたいと思っている。」




本人同士が会っていないのに婚約者?


社長…言ってること全てが理解不能です。




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