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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

「それまでに息子に最低限の知識と…最低限の常識を叩き込んでやってほしい。」


「なぜ、私が?」



「君が優秀で努力家なのは知っている。
それに…真面目で口が固い人間じゃないと…。

うちの息子がバカだとは知られたくない。
内密に頼む。」



---ちょ、ちょっと!

何決定事項にしちゃってるの?



「半年間、君に異動を命ずる。」



---異動?



「僕の自宅に毎日出勤しなさい。」



!!!



「給料は今の2倍払う。


優秀な息子に育ててくれたら


君の出世を約束する。」







………………………………………………………

………………………………



そして今に至る。


いくつか約束事はあったけど出世と給料2倍に惹かれてしまった。


しかし…息子、何歳な訳?

何歳の息子を育てればいい訳?



バカ以外の情報無いんですけど。



私は深呼吸をしてからどでかい屋敷のインターホンを鳴らした。

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