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叶わぬ恋でも君のために。

第7章 恋人迷路

「よし、じゃあ次の目的地に行くよ?」


「次は、どこに行くの?」


「着いてからのお楽しみ♪」






自転車をレンタルしてたどり着いた場所は…。



「何!?此処…。」


「どう?綺麗でしょ?」


「うん、すっごく綺麗…。

こんな景色、初めて見た…。」




一面に広がる向日葵畑。


視界が眩しい程、黄色に輝いた。






「眞子ちゃん、こっち、こっち。」



自転車を降りて私の手を引っ張る君。



「眞子ちゃん、ひまわりの迷路だよ。
通称“恋人迷路”って言うんだ。」


「恋人迷路?」


「スタートもゴールも何ヵ所かあるんだけど

別々の場所からスタートした男女が、同じゴールにたどり着いたら

その二人は結ばれるって言われてるんだ。」



「結ばれる…?」



「眞子ちゃんはここがスタートね?
俺は向こうからスタートするから♪」



「ちょ、ちょっと秀ちゃん!」



少し離れたスタート地点に走って行く君。



その姿を見つめていると
君は振り返って言った。




「眞子ちゃん、同じゴールにたどり着いたら



僕達…



運命の二人かもね♪」

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