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叶わぬ恋でも君のために。

第7章 恋人迷路

花火が打ち上がり始めた。


そんな中、観覧車に乗る順番を待つ恋人達。


私も一応、好きな人と並んでいる訳だけど
イチャイチャする周りの人達に目のやり場に困っていた。


秀ちゃんは基本的にずっと手をつないで居て、
今もつないでいるのだけれど…


ちょっと汗ばんできたから離したい…。


そう思ってモゾモゾしていると



「駄目だよ、眞子ちゃん。」


更にぎゅっと握られてしまった。



「秀ちゃん、ちょっと汗ばんでて…

拭きたいんだけど…。」


私がそう言うと、秀ちゃんは私の手を自分のTシャツで拭いた。


「ちょ、ちょっと…。」



「これで問題無し♪」








秀ちゃんは---



私を離してくれない。



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