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叶わぬ恋でも君のために。

第7章 恋人迷路

「眞子ちゃんには感謝してる。」



感謝なんか、いらない。



「親父の決めた人が眞子ちゃんで良かった♪」



ちっとも、良くない。



「眞子ちゃん、もうすぐ頂上だね♪」



観覧車の頂上なんて……


私達みたいな二人には似合わない。




「眞子ちゃん…。」




「何…?」




頂上に差し掛かった時だった。





!!!




君は、私に覆い被さり貪るようなキスをした。
両手で顔を固定されて逃げることが出来ない。



「んーっ…。」



逃げる私の舌を執拗に追い掛けてくる君の舌。






お願い---







逃して…?







どうして突き放すようなことを言いながら
私を離してくれないの?











君という迷路の中で
さ迷い続ける私。





いつになったら此処から脱出できるのだろう…。


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