叶わぬ恋でも君のために。
第8章 君の嘘
「眞子ちゃん、いらっしゃい♪」
いつもは私が中に入るまで姿を見れないのに
今日はノックと同時にドアが開いた。
「待ってたよ、眞子ちゃん♪」
秀ちゃんは私の手をグイグイ引っ張って
中に入れた。
既にサヤさんが作った朝食がテーブルの上にところ狭しと並べられていた。
「さっき、持って来てもらったばかりだから早く食べよ?」
「…うん…。」
「どうしたの?なんか…元気無い?」
「あ、うん…ちょっとまだ旅の疲れが残ってるかも。」
小さな嘘をついた。
「そうなんだ…ごめんね?」
「う、うん。でも、大丈夫だから。」
私は笑顔を見せて、和朝食を頂き始めた。
いつもと変わらず美味しかったけど一つだけ…
蓋をされている小鉢を開けてみると
私の嫌いな生卵が割られて入っていた。
「あ、生卵…。」
私が固まっていると
秀ちゃんにも覗き込まれて気付かれた。
「サヤさん今まで間違えたこと無いのに…ごめんね?」
「うん…。」
なんとなく、わざとなんじゃないかと思ってしまったけど
「僕が食べてあげるね♪」
そう言うと秀ちゃんは先に食べ終わっていた自分の空いた小鉢と交換してくれた。
いつもは私が中に入るまで姿を見れないのに
今日はノックと同時にドアが開いた。
「待ってたよ、眞子ちゃん♪」
秀ちゃんは私の手をグイグイ引っ張って
中に入れた。
既にサヤさんが作った朝食がテーブルの上にところ狭しと並べられていた。
「さっき、持って来てもらったばかりだから早く食べよ?」
「…うん…。」
「どうしたの?なんか…元気無い?」
「あ、うん…ちょっとまだ旅の疲れが残ってるかも。」
小さな嘘をついた。
「そうなんだ…ごめんね?」
「う、うん。でも、大丈夫だから。」
私は笑顔を見せて、和朝食を頂き始めた。
いつもと変わらず美味しかったけど一つだけ…
蓋をされている小鉢を開けてみると
私の嫌いな生卵が割られて入っていた。
「あ、生卵…。」
私が固まっていると
秀ちゃんにも覗き込まれて気付かれた。
「サヤさん今まで間違えたこと無いのに…ごめんね?」
「うん…。」
なんとなく、わざとなんじゃないかと思ってしまったけど
「僕が食べてあげるね♪」
そう言うと秀ちゃんは先に食べ終わっていた自分の空いた小鉢と交換してくれた。