
叶わぬ恋でも君のために。
第8章 君の嘘
「さ、邪魔者が居なくなったところで…。」
秀ちゃんはにっこり笑うと私の手を引いて隣の部屋に連れて行った。
ここは…一度内緒で入ったことのある
寝室だ。
「はい眞子ちゃん、横になって?」
「え?どうし…!!」
秀ちゃんは躊躇している私をベッドに押し倒した。
「眞子ちゃん、旅行の疲れとれてないんでしょ?
少し寝るといいよ。」
それは…私がついた嘘なのに。
「心配しないで?
僕も眞子ちゃんと一緒に寝るから♪」
君はそう言うと自分もベッドに横になって
私を自分の胸に抱き寄せた。
優しく髪を撫でられながら、さっきサヤさんに言われたばかりの言葉が頭をよぎる。
“婚約者”
“本来の目的”
“必要以上に親しくしないで”
私がしている事は---
やっぱり間違っているんだ…。
悲しいけれど
サヤさんの言う通りだ。
それに---
社長の耳に入ればきっと契約期間を待たずに任務から外されてしまう。
もう少し、君の傍に居たい。
君の笑った顔を近くで見ていたい。
「や、止めて…。」
私は秀ちゃんの胸をゆっくりと両手で押し返した。
秀ちゃんはにっこり笑うと私の手を引いて隣の部屋に連れて行った。
ここは…一度内緒で入ったことのある
寝室だ。
「はい眞子ちゃん、横になって?」
「え?どうし…!!」
秀ちゃんは躊躇している私をベッドに押し倒した。
「眞子ちゃん、旅行の疲れとれてないんでしょ?
少し寝るといいよ。」
それは…私がついた嘘なのに。
「心配しないで?
僕も眞子ちゃんと一緒に寝るから♪」
君はそう言うと自分もベッドに横になって
私を自分の胸に抱き寄せた。
優しく髪を撫でられながら、さっきサヤさんに言われたばかりの言葉が頭をよぎる。
“婚約者”
“本来の目的”
“必要以上に親しくしないで”
私がしている事は---
やっぱり間違っているんだ…。
悲しいけれど
サヤさんの言う通りだ。
それに---
社長の耳に入ればきっと契約期間を待たずに任務から外されてしまう。
もう少し、君の傍に居たい。
君の笑った顔を近くで見ていたい。
「や、止めて…。」
私は秀ちゃんの胸をゆっくりと両手で押し返した。
