叶わぬ恋でも君のために。
第8章 君の嘘
拓実君に家まで送るよ、と言われ
一度は断ったものの…
「そんな顔で?」
……………………………………………………
………………………………
結局、弟君に甘える始末。
助手席に乗り込み住所を伝えると高級車は走り出した。
「ねぇ…?」
「ん?」
「週末ずっと兄貴と一緒だった?」
「え!?
…いや、あの、えっと…。」
「フッ…生田さん、分かりやすっ。」
「秀ちゃんから、聞いたの?」
「まさか…。
今兄貴と話すことは無いから…。」
「どうして?」
「昔は俺ら、すっげー仲良かったんだ…。」
「うん…。」
「好きな女の子のタイプも似ててさ…。」
「…うん…。」
なんか、嫌な予感がする…。
「昔、俺…兄貴の彼女…
奪っちゃったことあるんだよね…。」
一度は断ったものの…
「そんな顔で?」
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結局、弟君に甘える始末。
助手席に乗り込み住所を伝えると高級車は走り出した。
「ねぇ…?」
「ん?」
「週末ずっと兄貴と一緒だった?」
「え!?
…いや、あの、えっと…。」
「フッ…生田さん、分かりやすっ。」
「秀ちゃんから、聞いたの?」
「まさか…。
今兄貴と話すことは無いから…。」
「どうして?」
「昔は俺ら、すっげー仲良かったんだ…。」
「うん…。」
「好きな女の子のタイプも似ててさ…。」
「…うん…。」
なんか、嫌な予感がする…。
「昔、俺…兄貴の彼女…
奪っちゃったことあるんだよね…。」