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叶わぬ恋でも君のために。

第8章 君の嘘

拓実君に家まで送るよ、と言われ
一度は断ったものの…


「そんな顔で?」






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結局、弟君に甘える始末。



助手席に乗り込み住所を伝えると高級車は走り出した。




「ねぇ…?」


「ん?」




「週末ずっと兄貴と一緒だった?」


「え!?

…いや、あの、えっと…。」




「フッ…生田さん、分かりやすっ。」


「秀ちゃんから、聞いたの?」




「まさか…。

今兄貴と話すことは無いから…。」



「どうして?」




「昔は俺ら、すっげー仲良かったんだ…。」


「うん…。」



「好きな女の子のタイプも似ててさ…。」


「…うん…。」




なんか、嫌な予感がする…。





「昔、俺…兄貴の彼女…

奪っちゃったことあるんだよね…。」



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