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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

「責任取って脱がせてもらおうか」


美しい微笑みは隠しきれない邪悪さが滲んでいて、色気と紙一重な気がする。

ケィシの笑顔に鼓動が高まり、それが恥ずかしくて湯船からでるどころか、胸をきゅっとガードして更に縮こまる。


ケィシは頑なにガードを緩めない私にため息をついて、両腕の袖を捲った。


段々と見えてくる筋ばった腕が、ゆっくりと袖を捲る仕草が、やたらセクシー。


勿論わざとそういう仕草をして見せているケィシは、アホ面でガン見していた私の腕目掛けて、いきなり湯船に袖を捲ったその右腕を突っ込んできた。


「!!!!ひゃっ!」


「脱がせてくれないなら見せて…?梓穏の肌が今見たい」

私の腕を掴んで囁く。

「や…だ、恥ずかしいからっ」

小刻みに首を横に振る。
心の準備が出来ておりませんっっ!

トン…ッ

空いていた左手を壁について、顔を近づける。

ちくしょー、壁ドンなんてどこで覚えた!?


「梓穏…」

何と口説かれるよりも、
何と懇願されるよりも、
自分の名を甘く切ない声で呼ばれたら抗えないに決まってる――

ケィシのワイシャツの胸元を両手できゅっと握り、唇をそっと引き寄せた。

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