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アクマにアソコを貸しました

第7章 その位、ちょっとヤンチャなだけじゃないですか

ピシャン

いつの間に手に取ったのか、ずぶ濡れのケィシのワイシャツが私の肩に掛けられた。

冷たっ!!これ風邪ひいちゃうよ。…でも真っ裸よりはいいのか?いや、風邪より真っ裸の方がマシ…?


一人で堂々巡りをしていると、私を抱き上げる左腕にわずかに力がこもり、その瞬間二人の身体は紫の炎に包まれた。


今度はなんだ!?と騒ぐ暇もなく、炎越しに紫だった視界は、直ぐにクリアなものになった。


「乾いたか?」

その声で漸く、髪の毛もワイシャツもサラリと乾いている事に気付く。

次々起こる現象に、今日は一段と付いて行けない…


「ここはどこ?どうしてこんな所に出たの?」
抱き上げられたまま、シャツに腕を通しながら辺りを見回した。

水面に大きな月を映して蒼白く凪いだ湖。
その周りは柔らかい草が地面を覆っている。
更に草地を取り囲むように影を落とす木々は林なのか、森なのか。


「どこか解らない湖だ。…真赭が帰ってくるところだったんだ。そう思ったら、つい」

左腕に抱えてあげられた私を見上げるケィシには、珍しくバツの悪そうな表情が浮かんでいる。


何と言えばいいか解らずにケィシの頭に唇をつけた。

するとケィシは私の乳房に大きく吸い付いた。

「ふぁ…んんっ…!」

思わず仰け反ってから判ったのは、どうやら浴室での行為は続けるようだという事だった。

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