アクマにアソコを貸しました
第8章 彼氏いない(処女)歴=年齢じゃダメですか
彼氏いない歴=処女歴=年齢。
それについて陰口を叩かれているのも知ってる。だけどしょうがないじゃない!
イライラして腰に手をあて、カフェオレを一気に煽った。よし、仕事に戻るか!
「あ、神楽坂くん丁度良かった!これ、お願い」
「何ですか、この鍵」
デスクに戻る途中で課長に鍵を押し付けられた。
会議室を使った後で鍵を掛けてくるのを忘れたので、施錠して鍵を総務に戻しておけとの事だった。
飛び付いて、残り僅かなヤツを両手で毟り尽くしたいのを堪え、今きた廊下を戻り会議室へ向かう。
施錠する前に、中に人がいないか、忘れ物がないか確認するためドアを開けた。
斜めに夕陽射す橙色の会議室。グッと胸が詰まった。
あぁ、まただ。
昼休みの屋上。
夜の水辺のほとり。
蛍の飛ぶ光景。
ブラックコーヒーには背筋がゾワっとして。
彼氏がいた事もないのに、ふとした拍子に感じる幸福な既視感。こういう場面で、幸せそうに笑った覚えがある……気がする?
それについて陰口を叩かれているのも知ってる。だけどしょうがないじゃない!
イライラして腰に手をあて、カフェオレを一気に煽った。よし、仕事に戻るか!
「あ、神楽坂くん丁度良かった!これ、お願い」
「何ですか、この鍵」
デスクに戻る途中で課長に鍵を押し付けられた。
会議室を使った後で鍵を掛けてくるのを忘れたので、施錠して鍵を総務に戻しておけとの事だった。
飛び付いて、残り僅かなヤツを両手で毟り尽くしたいのを堪え、今きた廊下を戻り会議室へ向かう。
施錠する前に、中に人がいないか、忘れ物がないか確認するためドアを開けた。
斜めに夕陽射す橙色の会議室。グッと胸が詰まった。
あぁ、まただ。
昼休みの屋上。
夜の水辺のほとり。
蛍の飛ぶ光景。
ブラックコーヒーには背筋がゾワっとして。
彼氏がいた事もないのに、ふとした拍子に感じる幸福な既視感。こういう場面で、幸せそうに笑った覚えがある……気がする?