アクマにアソコを貸しました
第8章 彼氏いない(処女)歴=年齢じゃダメですか
「俺を再生させる為に精に魔力を込めていたのがすごく効率が良かった事に気づいたわけ。だから、この5年間で研究した結論として、梓穏のナカに転送回路を作り、精に魔力を込めて魔界に送ろうって事になったんだ」
「今お前に入れたのは、魔界とこちらをつなぐ回路の為の契約書みたいなものだ。
さっき俺たちの左手首で生成した玉がそれにあたる」
それ先に説明してよぉ…
「もしその術に失敗したらどうするのよ。私、遺言も書いてないのに…」
ちょっといじけてベッドにうつ伏せた。
「それを心配しなくていいように、手首を引き換えにしたんだ。ちょっとした転送術なら少量の血で済むところを、絶対に失敗しないよう最上級の玉を作りたかったからな」
ギシ、とベッドが揺れてうつ伏せた背中に誰かの気配がした。
「勿論、梓穏が思い出してくれなければ、…思い出しても俺たちを選んでくれなければ、そもそも梓穏が恋人を作って幸せに暮らしていれば、研究も無駄になるはずだった」
そっと背中に覆い被さる温もりに、ホッとしてため息が出る。
「バカみたい…使うかどうかもわからないものに、5年も費やして」
いじけた延長で悪態をついてしまう。
「ホントだよね。梓穏を…諦められなくて…ゴメンね」
耳元でクスリと笑ったマソォが、チュと耳にキスをした。
「今お前に入れたのは、魔界とこちらをつなぐ回路の為の契約書みたいなものだ。
さっき俺たちの左手首で生成した玉がそれにあたる」
それ先に説明してよぉ…
「もしその術に失敗したらどうするのよ。私、遺言も書いてないのに…」
ちょっといじけてベッドにうつ伏せた。
「それを心配しなくていいように、手首を引き換えにしたんだ。ちょっとした転送術なら少量の血で済むところを、絶対に失敗しないよう最上級の玉を作りたかったからな」
ギシ、とベッドが揺れてうつ伏せた背中に誰かの気配がした。
「勿論、梓穏が思い出してくれなければ、…思い出しても俺たちを選んでくれなければ、そもそも梓穏が恋人を作って幸せに暮らしていれば、研究も無駄になるはずだった」
そっと背中に覆い被さる温もりに、ホッとしてため息が出る。
「バカみたい…使うかどうかもわからないものに、5年も費やして」
いじけた延長で悪態をついてしまう。
「ホントだよね。梓穏を…諦められなくて…ゴメンね」
耳元でクスリと笑ったマソォが、チュと耳にキスをした。