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アクマにアソコを貸しました

第3章 念のため聞いただけじゃないですか

私の心の中が手に取るように解るのか、クツクツ笑ってこっちを見た。

「安心しろ。入れる前の味見で判ったさ、お前は処女だ…ってな」

そう言ってゆっくり立ち上がり、私の後ろに移動してきた。

「最初に言っただろう、お前は甘い味がする…と。
その味は処女特有のものだ」

私の後ろにすわって長い脚を立て膝にした。私の体はケィシの脚と体の真ん中だ。

「それに一目見て判ったんだ。


――絶対こいつ処女だ、と。そういう顔してるからな」


いい意味じゃないよね?また侮辱か!?


クルリと振り向くとキレイな顔の紫の瞳が間近にあった。その眼は明らかにからかっている。


「もう、本当にやな奴!触るな、離れろ、ふざけんな!」


胸をポカポカ叩くと手首を掴まれて、一瞬で床に押し倒された。


「そう、ふざけんなと俺も言いたい。
お前さっき何を見て精を直接かけたら、などと言いだした?」

背中を悪寒が走る。ヤバい、怒ってる!プルプルと首を振る。

「別に、何も」

「いーやテレビを見てたよな。――鮭の産卵

悪魔たる俺を――魚類と同列にした、よな?」

悪魔の微笑みは壮絶な美しさだった。

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