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アクマにアソコを貸しました

第5章 近づいてるんじゃないですか

ここ数日ケィシとイタシてないので、体の怠さが薄れてきた。文字通りの怠さ、ていうか節々の痛さ?

なんか盛り上がっちゃうのか、やたら激しかったり

「神楽坂」


神楽坂だったりするわけで。神楽坂?

ハッとして振り向くと爽やかな同僚が立っていた。

「コピー、終わってるみたいだよ。それで終わりならコピー機借りていい?」


彼は勿論例の同期ではない。隣の島に席があるので知っているが、仲良い程でもない微妙な距離。


「ごめんなさい!ぼーっとしてて。終わったからどうぞ使って」


慌てて退けると爽やかな笑顔。

「ありがとう。午後の会議資料にコレ追加だって。ギリギリになって、詳細が所々抜けてたみたいって言われても、だよなぁ。
…その件、係長から聞いてるよな?俺も手伝うから頑張ろうな」


なんですと!?あのハゲ、その詳細はオマエが管理してたデータだろ、自分でやれェェ!!


とも言えず、慌てて増えた資料を整理して組み直していく。

昼にケィシに呼ばれていた気もするがそれどころではなかった。追加と差し替えとダブりをチェックして、思いの外時間がかかってしまい結局昼ご飯さえ食べられなかったのだ。

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