『アクマにアソコを貸しました』第5章「近づいてるんじゃないですか」　66ページ

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アクマにアソコを貸しました

第5章近づいてるんじゃないですか

溢れた蜜は下着を湿らせ、吸い取りきれないものがお尻へつぅ…と垂れていく。

ボタンを外すのさえもどかしげにシャツの合わせをケィシが指でなぞると、ハラリとはだけて素肌に空気を感じた。ブラジャーに包まれたささやかな双丘が荒い呼吸と共に上下している。

ケィシがブラのカップを人差し指でそっと引っ掛けると、痛い程硬くなった頂があっけなく姿を現した。

キスをしながらケィシが片手でネクタイを緩めたその時、揺れたネクタイがサワサワと乳首を掠めていった。

「んんっ！」

それだけの刺激でも敏感になった乳首には十分だった。思わずケィシの舌をヂュッと強く吸ってしまった為、ケィシも一瞬呻き声を出した。

それでも唇は離せない。人工呼吸とは全く逆の事なのに、唇を離してしまったら呼吸ができなくなるかのような執着で舌を絡め続ける。

ケィシの手がそっと胸に近づいて頂をそっと爪弾いた。

「はぁっ…！」

私の反応に気を良くしたケィシは何度も何度も人差し指で乳首を触れるか触れないかの加減で押す。

「なんか、おかしくなっちゃうぅ…」

目尻からこめかみを伝って流れる自分の涙がくすぐったかった。

それが通じたようにキスをしたまま、ケィシが親指で涙を拭ってくれる。たったそれだけが堪らなく幸せなのに、今にも手のひらから零れて無くなる幻の幸福なんだ。