素直じゃない契約
第7章 熱い海
「あの結憂って男が好きなんか??すまんな…俺が契約なんて持ち込んだから」
「いやいや、違うって。好きでもないし、ただよく絡まれてるだけだから」
「そうか…」
恭介はにこっと笑って夕日を見た。
「契約なのにな…。俺が持ち込んだのに、何で俺はこんなにツラい気持ちになるんやろな」
「なに??」
「女なんて面倒くさいし、一生いらんと思っとったわ。…契約に愛は必要ないから楽やと思ったのにな」
「どういうこと??言っている意味が分からない」
恭介はあたしの方を見て口を開いた。