素直じゃない契約
第14章 心の変化
ー…
理生くんと出掛けた次の日、
理生くんは諒さんと理生くん派と言われる組の人を連れて、
どこかへ行ってしまった。
本当に…何かが始まるのか…
そんなことを考えつつ離れの庭へじょうろで水をやっていると…
「沙羅」
「ほわぁ!?」
突然声をかけられたので
驚いて恭介に水をかけてしまった。
「…」
「あっ、ごめん!大丈夫!?」
縁側に置いてあったタオルを取ろうとすると…
「うぎゃ!!!冷たっ!!!」
恭介がじょうろであたしにも水をかけた。
「ははっ、おあいこやな」