素直じゃない契約
第2章 突然の同棲
「ちょっ…!!! てめぇっ…」
手を振り払った。
「沙羅は可愛いやろ~♪すぐ照れて顔真っ赤になってまうねんー」
「なっ…!!!」
あたしの頬が熱くなっているのに気づいた。
『おい、そんなんより金はあんのか』
「おぉ!忘れとった!!沙羅が可愛すぎてなぁ~」
そう言うとどこかへ電話をかけ始めた。
「よし、あんたらのとこ振り込んだで。成沢業者のとこやろ?」
『おぉ。何で知ってんだ…??…どこかで見たことあるような顔だな…』
「兄さんみたいな顔は見たことあらへんなー、俺みたいなイケメンに会ってたら頭にインプットされるで!!!」
『…まぁいい…。金も確認できたしまた会うことはねぇだろうな。じゃあな』
バタン