テキストサイズ

素直じゃない契約

第5章 波乱

「なっ…」

「本当は…俺が助けよう思ったんや。タイミングよくそこに居てな。
だけど、先にあの女の子が助けるのを見てあー良かったな思っとったわ。
やけど…もし、また次があったら…俺は…気づいてあげることすら出来んかったら…」

「……恭介…」

「契約をやめたいって思ったか??」


お腹にまわされた腕がぎゅっと締め付けた。


「…言ったでしょ。あたしは途中でなげださないって。このくらいじゃへこたれないよ!契約が終わるまでの辛抱だしね」

「契約か…契約が終わっても俺の傍に……」

「え??」

「…いや……もう寝ようか」

「…おやすみ……」


恭介の言葉を聞けないまま眠りについた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ