素直じゃない契約
第6章 夏
ー…
『ここの水着可愛いの多いんだよねぇ~♪』
「本当だ」
セクシーなものからフリフリの可愛いものまで置いてある。
『どれがいいかなぁ~♪』
「あれ、いい感じじゃん」
あたしが選んだのは黒くて大人っぽい水着だった。
『んー…可愛いけどぉ…違くてぇ…』
「うーん…じゃあ…」
ピンク…
フリフリは無理だからなぁ…
そのなかにピンクでハワイを感じさせる花柄の水着があった。
「これいいかも…」
って何であたしは恭介の好みに合わせてるんだ!?!?
『わぁ♪それいい感じぃー!!それにしなよ!!!ねっ!!絶対~!決まり!!!なずはこの水玉にするぅ~』
ごり押しされて買わないって言いづらくなった…
まぁ、なずなのは少しフリッとしてるから…平気かな。