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素直じゃない契約

第6章 夏



迎えに来てもらうのも悪いしなぁー…


<大丈夫だよ。急いで帰る!


「よし!!」

駅から数メートル先の雨宿りまで走ったが、
Yシャツがもろに濡れてしまった。


「うわぁー…しょうがないか」


鞄からタオルをだして、また走る準備をしていたら
あたしの所に影ができた。


『ねえさん??』


顔をあげたら理生くんが傘を持って立っていた。


『やっぱり姉さんだ。傘ないの??』

「あー…持ってなくって」

『じゃあ一緒に帰ろ♪ほらおいで』


手を引いてくれて傘のなかへ入れてくれた。


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