素直じゃない契約
第6章 夏
「ありがとうー、でも理生くん濡れちゃわない??」
『大丈夫だよ。ねえさんこそYシャツが…』
自分の姿を見たらYシャツが透けて下着が見えていた。
「ごっ、ごめっ!」
『これ着てなよ。』
理生くんが鞄からカーディガンをだして肩にかけて
くれた。
『クーラーで冷えたりしちゃうから持ってたんだ。ねえさんの役に立ってよかったよ♪』
「ごめんね…カーディガン濡れちゃうよね」
『もー、姉さん。謝らないでよね、そういうときはありがとうだよ!!』
「ごめんね。じゃなくて…ありがとう。」
『姉さんの笑顔は可愛いね♪兄さんが惚れるのも分かるかもね』
「からかわないでよー…」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!!