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ワタシの履歴

第1章 自分勝手

その人の名前は、智(さとし)。

当時、福山雅治がしていた爽やかな髪型に、笑うと目が細くなる優しい顔、180近くある長身の、当時の私の理想。

そう、裕太に似ていた。


お互いに簡単な自己紹介をして、6人で駅の反対側へ移動を始めた。

「智君、カッコイイね」

と、由美が小声で言った。

『え!?まさか狙いは一緒?』

「うん…カッコイイよね!」

と、私も負けずに言う。

恵美は、一途なだけあって、狙っている人はいなくて、でも皆でキャッキャ言いながら、ウキウキしながら歩いていた。


間もなくして、駅の反対側に着いた。

こっちは、提灯が並んでぶら下がっているだけで、夜店は数える程しか無い。

そこで、ふと思い出し、時計を見た。

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