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ワタシの履歴

第11章 別れ

『出た!』

ちょっと緊張した私は、探るように言った。

「もしもし?」

すると、元気の無い声で優介は答えた。

「…うん…」

心配だった私は、ちょっと強めに言う。

「今どこ!?」

「渡邊先輩のバー…」

渡邊先輩の実家は、ゴルフ場から1時間位の街でダイニングバーをやっている。

あんなに心配してたのに、バーに行く事を言わなかった優介に腹が立った。

「バーに行くなんて聞いてない!」

そして、連絡が取れなかった事の怒りも蘇ってきた。

「何してたの!?電話無いしメールもシカト!意味分かんないんだけど!」

「…出たくなかったから」

『はぁぁぁ~!?』

「何それ!」

「…何でいつも怒るの?俺、もう疲れたよ…」

『…!え?』

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