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ワタシの履歴

第15章 不信

お風呂に入り、自分の体を洗う。

体はまだ良かった。

目立つ傷もなく、触られた箇所も少なかったから、気持ち悪くなったりはしなかった。

でも、頭を洗う時、目を閉じるとダメだった。

あの時の情景が、頭の中に鮮明に映し出される。



シャンプーが目に入ろうが、目をこすりながら私は頭を洗った。



お風呂から出て、鏡で自分を見る。

殴られた顔…アゴが少し赤く腫れていたが、思ったより目立たない…舐められた首…気持ち悪い…乱暴に触られた胸…


鏡から目を反らし、急いでパジャマを着る。

歯磨きをして、部屋に戻る。


夕飯はいらないと言ってあった為、ママと顔を合わせなくて済んだ。

髪の毛を乾かし、いつもなら真っ暗に電気を消すが、豆電をつけてベッドに横になった。


それでもダメだ…


この夜は、電気をつけたまま、長い時間をかけて眠りについた。

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