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ワタシの履歴

第2章 本当の自分勝手

由美と恵美をそれとなく待ち合わせ場所に誘導して歩いて行くと、先にいた智が私達を見つけた。

「…あれ?オッス!」

3人で来た事にちょっとビックリした顔をしていた智を見て、ハメるつもりではなさそうと思った私は、誘われた事を由美にさとられないように言った。

「あ、久しぶり!と言っても2日ぶりか(笑)」


しばらく智も含めた4人で話していたが、智は私に何か言いたそうにしていた。

「…ちょっといい?」

と、私に言う智。

まさか由美の前で私を連れ出すなんて思ってなかったから驚いた。

由美を見るとキョトンとしていた。

「…あ、うん」

と言い、智について行く私。

少し離れたベンチに智は座り、私も隣に座った。

でも智は「…あ~のさ!…」とか「え~と…」を繰り返すばかりでなかなか話し始めない。

『…なんだろう…沈黙怖いな』

『もしかして、ベル番聞いたのはいいけど由美と付き合う事になったからもうメールしないね、とかわざわざ言われちゃう感じ?…わざわざ?そんなのなんかチョー敗北感ってゆぅかなんてゆうか…!』

とか勝手に考えていた。

すると、やっと智が話し始めた。

「あのさ、俺、由美と付き合う事になったんだけど…知ってると思うけど…」

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