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ワタシの履歴

第2章 本当の自分勝手

『あぁ…やっぱそんな感じか…』

「あぁ、うん!由美から聞いてる!」

「でさぁ…」

また言いづらそうにしている智。

「なに?言ってよ~」

と、私はちょっと諦めたような気持ちで聞いた。

「うん…あのさ、なんか、ノリでっつ~か、流されたっつ~か…で、付き合う事になったんだよね…」

『は?意味不…』

「へぇ…で?」

『一体なによ…』

うなだれながら、こっちを見て智が言った。

「ホントは俺、輝子ちゃん狙ってたんだよ」

「!…あ、そ、そうなんだ。え?でも由美は?」

「由美は…明るくて話し易くていいんだけど…なんて言うか…ちょっとブリッコっぽくて、俺そうゆうの無理で(苦笑)」

『ははっ!…は?』

「…まぁ、確かにブリッコ気味ではあるけど。でも男って好きじゃない?…ってゆぅか、ブリッコを見抜く人っていたんだね!それに驚くわ~」

「まぁ…姉貴がそんなヤツでさ、分かっちゃうんだよね。」

「へぇ…世の中の男子みんなそんなんだったらいいのに(笑)」

軽く咳払いをする智。

「で。俺、やっぱ由美とは付き合うのやめようと思って。」

「…へぇ…」

少し間を置いたあと、智が体ごと私の方へ向き、言った。

「で、輝子ちゃん俺と付き合わない?」

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