テキストサイズ

ワタシの履歴

第2章 本当の自分勝手

『!!!』

驚いている私を気にせずに続ける智。

「でもさ、由美にはなんて言えばいいか…」

私は驚きながらも、違う感情が湧いてきた。

『由美より、私?…なんかめっちゃ気分いい!』

そんな優越感でいっぱいになった私は、智にこう言った。

「私も智君狙ってたんだよ~。でも門限ですぐ帰ったし、由美がいたし無理だと思ってた。」

「マジ?…嬉しいし」

と、爽やかな笑顔を見せる。

「うん。だから今ビックリしてるけどチョー嬉しい。…でも、由美に内緒には出来ない。」

「そっか…」

「うん…由美にちゃんと言おう?」

「…う、ん…」

「智君が無理なら、私言うよ。内緒は悪いもん。」

そして、私は由美と恵美の元へ行き、優越感しか無かった私は、由美に切り出した。

「由美、あのね…」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ