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ワタシの履歴

第24章 嘘

その後、お腹いっぱい食べて街をウロウロしていたら、その事はすっかり忘れていた。

でも、家に着いて夫がお風呂に入っている時にTVを観ていて思い出した。

TVで、ちょうど『浮気』の事をやっていたのだ。

私は『まさかな…』と思ったが、やはり気になる…


夫の財布は、書斎の机の上に置いてある…


『まさかね!…いや、でもアレは普通の名刺じゃなかった…』



私はリビングの椅子から立ち上がり、書斎に入った。


夫の財布は、目の前だ。

『まさか…だよね?…』

勘違いであって欲しい。

そしたら疑う気持ちなく過ごせる。

願う気持ちと不安の中、私は夫の財布を手にとった。

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