テキストサイズ

ワタシの履歴

第30章 命

夫にまた電話をしたが出ない。

でも私はもちろんチェルシーの手術と入院をお願いするつもりだったので、夫に話してなかったが先生にお願いした。

手術は16時からになったので、チェルシーを預けて一旦帰った。

家にいるはずの夫は居なくて、また電話をしてみたが、また出ない。

こんな時は…あそこに行ってるに違いない。
きっとパチンコ屋だ。

お昼ご飯を作って一人で食べて、14時も過ぎた頃。
夫が帰ってきた。

私はさっそく夫に話した。

「チェルシーだけど、5万はかかるって」

「はぁ?5万!?たかが動物に!?ってゆぅかチェルシーどうしたんだよ?」

『たかがって!何それ…』

「チェルシーは預けてきた。5万で手術と入院なんて、人間で考えたらかなり安いじゃん。それにこのままじゃ死んじゃうよ…」

「なんで預けてきたんだよ!勝手にお願いしてきたのか!?どうせ寿命だったんだって!」

『この人は何言ってんの!?』

「やだよ!見殺しなんて出来ない!」

「んな事言ったって5万も出せねぇよ!」

「…じゃあいい。自分でどうにかするから」

「…どうにかって、どうするんだよ?」

「借金してでもする!」

「無理だろ!今日5万借金したばっかだもん!」

「は…?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ