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ワタシの履歴

第30章 命

続けて私は言う。

「なに?借金5万って?」

「スロットだよ…!そろそろ出るだろうって時で、やめられなかったから借りた」

「…!そんな5万があったならチェルシーに使わせてよ!」

夫は、こんな時にパチンコ屋に行った。

それでさえ信じられない行動なのに、また勝手に借金を増やした。

これも許し難い事なのに!

パチンコに使う為には借金するけど、6年も一緒に居て家族の一員であるチェルシーの治療にかかる5万は、高くて出せないと言う。

この後、結局は出してくれる事にはなったが…

私の中で、なんとか保っていたシャボン玉のような気持ちが、パチンッと壊れた。

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