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ワタシの履歴

第31章 終末

チェルシーは、毎日吐いた。

吐く時は、全身が波打ち、体力がかなり使われているのが分かる…

1日置きに栄養剤の注射を打ちに病院に行っていたが、体重も軽くなっていくばかり…

立っている事も困難になり、部屋に放していても、1m進んでは、座り込んで休む事を繰り返しながら、部屋の中を散歩していた。

シリンダーであげたり、バイトをあげていても、ほとんどは吐いてしまう為、血糖値が下がり過ぎてしまうので、砂糖水もシリンダーであげる事になった。

砂糖水は、お湯で砂糖を溶かして、ペットボトルに入れて保管していた。

ただ、砂糖水はその場しのぎでしかない。

毎日、フラフラで吐いて、どんどん痩せて行くチェルシーを見ていて、私は悲しかった…

1日置きに、嫌いな病院に連れて行かれ、痛い注射をさせられる…

痛い、辛い思いをさせて…治療は私のエゴなんじゃないのか…

毎日毎日悩んでいた。

blogでその気持ちを書いたら、ある人が言ってくれた。

『動物は、生きようとする本能しかない。なら、ギリギリまでその力を助けてあげてもいいと思う。』

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