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ワタシの履歴

第32章 本音

慶太は、彼女と毎週1回は会っていて、ケンカもほとんど無くてウマくいってはいるが、もう5年の付き合いで、かなりマンネリしていた。

週1会っているのも、習慣だから会っているってだけで、会いたいからとか、行きたい場所があるからとかでは無いらしい。

なんとなく会っている。
という感じだ。

でも、前の夜から会って、彼の家ではなくホテルに泊まって、毎回Hをしていた。

なんとも良く分からない。

なんとなく会っていて、でも毎回セックス…性欲処理だけ?

まぁ…昔を考えると私も人の事を言える立場でも無いが…

家があるのに、余りあげたく無いらしい。

我が物顔されたり、居座られたりするのがイヤなんだそうだ。

「長く一緒に居るから、大切さが分からなくなってきちゃっただけじゃない?ほら、空気みたいな。空気って、全然意識しないから分からないけど、なくなったら死んじゃうもん」

「ん~そうなのかなぁ…」

「じゃあ別れたら?」

「いや~俺からは言えないなぁ…」

「じゃあやっぱ、慣れちゃっただけで大切なんだと思うよ?」

「そっかなぁ~…」

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