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ワタシの履歴

第32章 本音

「別れてもいいとは思ってるんだけど、俺からは言えないんだ…」

「なんで?」

「…昔、告白して付き合った子がいたんだけど、3ヶ月位で他の子が好きになっちゃって、そう言って振ったんだ。そしたらすげー泣きつかれて…まさかそんなに好かれてたとは思わなくてびっくりしたよ。軽い気持ちで言ったのにそんな事になってさ…ちょっとトラウマみたいになっちゃったんだよね。だから振るのが怖くてさ」

「そっかぁ…慶太は根が優しいんだね。分からないでもないなぁ…でも、気持ちが無いのに、言えないってだけで一緒に居るのも、相手にとっては悲しい事でもあると思うなぁ…」

ーこの言葉、確かに私が言ったー

慶太は悩んでいた。

私の離婚した話もして、私が感じていた不安、【この先結婚したいと思ってくれるほど私を愛してくれる人はいるのか】という事も話した。

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