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ワタシの履歴

第33章 支え

頻繁には連絡は取り合っていなかったが、時たまメールをしていた。

2回位、ブログの繋がりで一緒に滑った事があり、とても誠実そうな人で、同じボードという趣味もあり、雪山以外では会っていないものの、仲良くさせて貰っていた。

離婚した事も温泉旅館に住み込みをする事も言ってあった。

彼の名前は、高田くん。

高田くんを頼るつもりは無かったが、いつの間にか結局は頼っていたんだろう…


温泉旅館の住み込みで私が住んだ場所は、旅館から徒歩3分の寮だった。

部屋は2階に5部屋あり、1階は共同の洗濯機の部屋と、倉庫などがあった。

私は204で、201と202は20歳と21歳の中居をしていた女の子が住んでいたが、フロントとして来た私はシフトが違う為、一人になる事が多かった。

一人になり、慶太との事を思い出す時もあった。

たいていは、深く考えないうちに違う事を考えるようにしていたが、時たま、深く考えてしまう。

そんな時は、一人でいたくなくなる…

誰かに、弱音を吐きたくもなる…

高田くんに、数回そんなメールをした事もあった。

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