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ワタシの履歴

第33章 支え

しかも佐藤さんは、来て早々、2日目で私を部屋に上がるように誘った。

初日、仕事の連絡などがあるだろうし、と言われて携帯番号を交換した。

次の日の昼休み、電話がかかってきて、「電話じゃ分かりづらいから直接話したい」と言われ、隣の205に入った佐藤さんの部屋をノックした。

佐藤さんは、「部屋入ってよ。中で話そう」と言ったが、私は入るつもりは無い。

「仕事の事だったら、仕事前に早めにとか仕事後にでも旅館で話そう」と私は言った。

すると、「実は仕事は関係ないんだ。親しくなりたくて」と言った。

確かに働く仲間として仲良くなるのは必要な事でもあるが、私は慶太との事もあったし男性の部屋に入る気は無かった。

それに、2日目で異性を自分の部屋に誘うって、大人としてどう?

私は「今日は社長に早めに来てって言われてるから今日はもう行かなきゃだから」と嘘をついて、足早に去った。

この後、すぐに社長に相談した。

社長は、部屋には絶対に入らない方がいい、気をつけて見ておく、と言った。

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