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ワタシの履歴

第33章 支え

でも、また痛い目を見るのはイヤだった。

しかも、慶太とは数年の信頼関係があったが、佐藤さんとは全く無い。

それに…

数年の信頼関係があったとはいえ、あんな事になる事だってあるんだ。

私は、余り人を信用しないが、慶太は信用するようになっていた。

だからこそ、怒りよりも悲しい気持ちでいっぱいだったのだ…

でも、佐藤さんとは信頼関係は全く無い。

ホテルのフロント経験だって、もしかしたら嘘かもしれない。

もはや、履歴書だって嘘ばかりかもしれない。

そんな人に、自分を犠牲にする事なんて無い。

高田くんだって支えてくれているし、罪悪感に近い気持ちは少しあったけれど、そうする事にした。


それから10日後、社長さんが佐藤さんに言った。

「悪いけどうちには合わないから辞めて貰いたい」と。

すると佐藤さんはビックリする事を言った。

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