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ワタシの履歴

第33章 支え

社長は顔に出るタイプで、怒っているのが良く分かった。

その場所には女将さんもいたが、女将さんも信じられないといったような顔をしていた。


次の日、皆が仕事中に佐藤さんは出て行った。

最後の挨拶も何もなく…

あの強がりのセリフもそうだが、大人としてどうなの?

ちょっと常識が無い人だった。


佐藤さんに対して、本当に恐怖を感じていていた私を、高田くんはまた支えてくれていたのだ。

その頃には、高田くんと遊びに行くのは毎週になっていて、彼は群馬を余り知らない私を、毎週色々な所へ連れていってくれた。

私は群馬には2年住んでいたが、その時に行った事があったのは、群馬サファリパークと、両親を招待して行った草津温泉だけだ。

元・夫の龍平は、借金する程のパチスロ中毒だった。

お金があればパチスロ。

無くてもパチスロ。

外出しなければストレスでイライラしてしまう龍平は、パチスロを我慢している時期はネットカフェへ。

そんな生活だったから、高田くんが連れていってくれた沢山の場所は、初めて行く場所ばかりだった。

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