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ワタシの履歴

第34章 複雑

告白をされてから1ヶ月―

「付き合おう」

私は高田くんに、そう言った。

告白をされていたのは、10月入ってすぐだった。

この返事をした時は、佐藤さんが問題をおこしていた頃。

いつでも支えてくれる高田くんの優しさに、私は惹かれていると思った。

遊びに行くといつも楽しいと思っていたし、彼の優しさに触れるたび、心が暖かくなるのを感じていたからだ。

でも…

この1ヶ月の間に、私は高田くんとセックスを何度かしていた。

あれだけヤっていて、断る事はできないと思っていた。

何で気持ちを知っていたのにヤったのか…この時は分からなかったが、きっとやっぱり寂しかったんだろう。
寂しさを埋めるために、私は高田くんを利用してしまっていた。
今思うと、すごく残酷な事だった…

私は、あの高岡くんと何ら変わりないじゃないか…



11月末、派遣の契約期間を終えて千葉に帰る時は、高田くんは「寂しい」と私に言った。

でも私は、12月中旬にはまた群馬に、今度は雪山に籠りに来るから寂しくはなかった。

それもきっと、好きという気持ちが余り無かったからだったのだろう…

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