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ワタシの履歴

第35章 複雑②

「あ…ゴメン、今日はズッキーと飲みに行くんだぁ」

「あ、そっか!残念だけど仕方ないね!急だったしね!?」

洋平クンは、右手を胸の前で横に降りながら言った。

「そうだねぇ、急過ぎだしね(笑)」

『ってゆぅか彼女そこにいるのに…』

ズッキーが、こっちに歩いて向かってきている。

それを気にしながら、洋平クンはちょっと小声で言った。

「ねぇ…ズッキーさんって人と付き合ってるの?」

「え?いや?まさか!ズッキーは妻子持ちだし(笑)」

私は笑顔で言った。

洋平クンは驚いた顔をした後、笑顔になった。

「え!結婚してたんだ!?なんだ~そっかぁ!随分仲良さそうだなって思ってたけど、そっかぁ~!結婚してるんだったら関係無いか!」

ズッキーが私の元に辿り着き、会話をしている私たちに気を遣ったように声をかけてきた。

「…おつかれ…大丈夫?」

「うん!大丈夫!」

ズッキーにそう答えてから、洋平クンの方を見た。

「あ、じゃあまたね!」

私は片手をあげて、出口の方に身をひるがえした。

「あ…うん!メールするから!返信してね!」

チラッと振り返り、「うん!」とだけ返事をして、ズッキーと出口を出た。

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