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ワタシの履歴

第4章 孤独

「…私も小学生の時ハブられた事あるから、今の輝子の気持ち分かるよ。だから、シカトするのやっぱ辛い」

「そうだったんだ…」

私は少し驚いたが、今は聞くのをやめて、次の言葉を待った。

「…輝子に話していいのか分からないけど…彩夏だよ。彩夏から聞いて、みんな輝子を怒ってるんだ」

『…え!?』

「え?彩夏?…何もしてないと思うけど…」

「…違う部分もあると思うけど、私が聞いたのは、輝子が約束の日になってもベストを返してくれないって言ってたよ」

「え?ベスト?」

「そう。月曜日に返すって言ってたのに、昨日着てるし何も言わないって」

『は?』
私は思わず目が大きくなった。

「え?…いや、金曜日に話したはずなんだけど…まだ借りてるって。そしたらいいよって言ってくれてたよ?」

「え?本当に?…彩夏どうしたんだろう?忘れちゃってるのかな?」

佳子もびっくりした顔をした。


そんな理由で私は皆からシカトされていたのか…

落ち込んでいるのがバカバカしくなってきた。

そして、段々ムカついてきた。

『話したじゃん!なんなのマジで。いいっつったのに!つーかイヤだったならそう言えよ!』

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